ドラゴンはまだ眠らない

「大いなる声」にインスパイアされて書かれた預言書

年を重ねるごとに時の流れが早くなったと感じる理由と、人生を永遠に感じる方法

年を重ねるごとに時間の流れる速度が早く感じる。

それは、人間が、大人になるにつれ、記憶にアクセスせず、狭い範囲を生きるようになるからだ。

子供の頃を思い出して欲しい。全てが新しい冒険ではなかったか。明日が待ち遠しくて、早く大きくなりたくなかったか。

人間の体は心の宿るいわば仮の姿でしかない。その体は、3次元空間は自由に移動できるが(移動手段とか、移動時間とか、物理的条件の許す限り)、第4次元である「時間」においては、一方通で一定時間に移動するしかない。これは万物万人において平等である。

しかし、心は4次元全てを行き来可能である。心は一瞬にして幾千里を走り、どこにも、どんな過去にもいつでも行く事ができる。昔出会った人、忘れられない思い出の日に行けば、いつでもそこに会いたい人はいる。別れた人でも、死に別れた人でも、会いたい時に会える。戻りたい場所はある。美しい時から、何も変わっていない。

人が持つその能力に気づかず、過ぎた過去を悔やみ、未来に起こるかもしれない事を恐れ、今を生きていない。「今」を心に刻まないから、行ける場所が増えていかず、未成熟な世界しか心に広がらない。

心に刻むには、全ての出来事に感謝をし、感動し、感銘を受けることだ。人生に「ありがとう」が増えれば増えるほど、心は充足し、幸せが得られる。お金や名声を得てもひと時の喜びでしかなく、幸せのためには上り続けるしかないが、どんな「成功」を掴んでも、あなたが人間である限り、それもいつかは限界が来る。いつか最前線から引く時が来る。

ただ、何か自分の信じるもののために努力を重ねた日々の過程の中に、辿り着ける場所が作られていく。だから生きるということは、夢を持つことだ。

クラーク博士の言葉にこんなのがある。

「少年よ、大志を抱け。金のためではない、自己利益のためでもない、ましてや名声という儚きものを求めるためでもない。ただ一つ、人としてあるべきものを求めるため、大志を抱け」

魂の、心に行く場所がある。会える人がいる。それを私たちは毎日心に刻み、新しく美しい世界を創り続けながら生きている。悲しい出来事さえも、あなたの心に何かを教えている。それに気づき、一瞬一瞬を心に刻んで生きていけば、豊かで永遠とも思える永い人生を生きられるだろう。